剖検では様々な特殊な道具・製品を用います。
当部門が独自開発したオリジナル製品や剖検数が多い施設ならではの製品などを紹介します。
1.肺ホルマリンポンプ
当部門が開発した“肺固定用ホルマリン注入器”です。多くの施設では、点滴のようにホルマリンを肺気管支に入れるのが主流だと思いますが、当部門では剖検が年間100件を超えていたことから、迅速な作業が求められるため開発されました。電動ポンプを使用し、チューブの先を肺門部気管支に刺し込み、電源を入れるだけで肺にホルマリンが注入されて、肺が膨らみます。気管支の先までホルマリンが注入されるため、きちんと肺の末端まで固定されます。
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| ポンプ全体図 | ホルマリンの流れ |
3.ホルマリンタンク
当部門が開発した “ホルマリン希釈装置”です。50Lのタンクが2個セットになっており、多くの容量を貯蓄できます。ホルマリン原液の容器を開栓し、裏面に設置したポンプのホースを差し込み、スイッチを入れるだけで、青いタンクにホルマリン原液が注入されます。水位計の所定のラインまでホルマリン原液が入ったら、水道の蛇口を捻ると水が注入されます。こちらも所定のラインまで入れると、希釈ホルマリンが完成します。ホルマリン原液の蓋を開けるだけなので、ホルマリン暴露はとても少なく、ホルマリン蒸気や漏れる心配もありません。また、既製品と違い、簡易的なシステムで作製されているので壊れにくく、修復がしやすいです。
全体像 |
上部 |
背部 |
4.パスボックス
パスボックスとは、物品をクリーンルームへ出し入れするときに利用される二重ドア付き箱形の装置です。当部門では、“解剖室-臓器切出室・臓器保管庫”の物品搬送に使用します。摘出臓器を入れたバケツ・ホルマリンなどは全てパスボックスを経由して行っています。解剖室の空気を遮断し、2つのドアを同時に開放しない構造のため、バイオハザード対策としても有効です。また、当部門のパスボックスは、通常設置されるものと異なり、床との段差を無くしているため、台車に乗せた臓器バケツを持ち上げることなくスムーズに運ぶことができます。
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